
今日も残業か…
毎日1時間は残業が普通なのかな…
残業の申請もしづらい雰囲気だし、先輩もみんな残業してるしな…
介護職の方で上記のような悩みを持つ方は多いです。
では介護現場でのサービス残業の実態はどうなのかを説明します。
サービス残業の実態
全国労働組合総連合の「介護労働実態調査報告書」によると4人に1人の介護職員がサービス残業をしています。
多くの人が請求自体を自ら諦めているパターンが多いのも特徴です。
サービス残業の原因
サービス残業があたりまえになってしまい、そもそもの原因がなんなのか分からなくなっている人も多いです。
サービス残業をしないでもすむように先ずは原因を追究しましょう。
情報収集・記録のため
介護の重要な仕事として、利用者さんの日々の情報収集と記録があります。
これらをおろそかにするわけにはいきませんが、一人二人分の記録ならまだいいですが、人数が増えると大変時間がかかります。
毎日のことですので後回しにすると忘れてしまったりします。
ケアの準備・後片付けのため
仕事の引継ぎなど、次の人に迷惑がかからないようにするのは社会人として当然の配慮です。
しかし、入浴の準備や食事配膳、またはそれらの後片付けなど勤務時間内に全てをこなすのは至難です。
利用者のケア・家族などへの対応のため
定時だからといって、利用者さんのケアを途中で止めることはありえません。
また、ご家族からの連絡や面会対応などがあれば途中で担当が変わるのも礼儀としてNGですよね。
そのようなイレギュラーに対応すれば残業になって当然です。
会議・委員会・研修のため
介護職は介護だけすればいいわけではありません。
担当者会議や防災委員会、各種研修の参加など現場以外の仕事もしなくてはなりません。
それらの時間をつくるためにも他の部分を残業をすることでカバーしている人が多いです。
人員不足が一番の原因
サービス残業の原因は様々ありますが、そもそもの大元の原因は「慢性的な人員不足」です。
介護業界は常に人員不足に悩まされています。
施設形態にもよりますが
- 早朝や夜勤がある。
- 体力が必要
上記に加え
- 給料が安い
といった働く上で辛いことが目立つため最初から介護業界に進む人はほぼいません。
筆者が勤務している会社もほぼ全ての職員は中途からの介護職員です。
サービス残業をしないための対処方法
残業の原因は絞れたとしても実際に残業を減らさなくては意味がありません。
次の項目を参考に改善を図りましょう。
業務効率化を図る
一つ一つの仕事を見直してみましょう。
特に同じ施設で長く務めている人は考え方が固くなってしまいがちです。
新人さんの意見を取り入れるなど、柔軟な意識で作業をみなおしてみてください。
案外無駄な仕事をしているかもしれませんよ。
残業に慣れない
自分も含めて周りも残業が普通になるとそれがあたりまえになってしまいます。
本当は定時に帰れるときでも残業してしまっていませんか?
特にリーダーさんは気を付けてください。
下の人が本当は帰りたくてもあなたが帰らないために残っているかもしれません。
あきらめないで残業申請を行う
いろいろの改善を行ったとしてもやはり残業はゼロにはならないことの方が多いです。
イレギュラーなこともありますしね。
そんなときはあきらめずに正規の手続きとしての残業申請をしましょう。
きちんと理由と時間を申請すれば施設側もサービス残業とはできません。
残業はしょうがないにしても、それを無償でやるのは間違いです。
もしも正当な理由での残業が申請しても手当がもらえないようなら転職も視野に入れた方が良いでしょう。
派遣として働く
派遣として働くことで残業を減らすことができます。
派遣は派遣会社から給料を貰っており、現場の施設から直接お金をもらっているわけではありません。
施設側は派遣会社に派遣料を支払っているわけです。
そして派遣料は正規の職員よりも高いのが普通です。
※あなたが派遣会社から支給されるお金+派遣会社の取り分があるため
正規の社員さんが残業申請をしなくても、派遣会社は問答無用でタイムカードの時間で残業分を申請します。
タイムカードをきってから残業をしない限りは派遣はサービス残業はありえません。
そして残業代は正規の時給換算で25%増し以上が定められています。
ただでさえ高時給の派遣にさらに高い残業代は施設側としては払えませんからね。
したがって派遣として働くことで残業を減らすことができます。

あとがき
介護職は他の職種と比べても残業が多いのは間違いないです。
ただし、残業が無償となるような業界ではないはずです。
あなたがサービス残業をしているようなら先ずは正規の申請をしてみてください。
あなたが働いている施設で残業に対する不満が改善されないようなら介護専門の転職支援サイトに相談してはいかがですか?
登録は無料で簡単、相談だけでも問題ありません。
転職をするにしても、しないにしても専門のキャリアパートナーに相談が無料でできるのは利用しない手はありませんよ。
もしかしたら転職することで大幅な給与アップだってできるかもしれません。
どこも同じとあきらめる前に一度相談することをおすすめします。

コメント
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