介護業界での悪い評判のひとつで『新人いじめ』があります。
実際の現場ではたしかにある話です。
これを読んでいる方の中にもされている方、過去にされたことがある方がいるのではないでしょうか?
この記事では
がなくならない理由と
の対処方法を紹介します。
新人介護職員が受けるいじめ
実際の現場で相談を受けたケースが多かった事例を紹介します。
仕事を教えてくれない
はじめて就職した人や、全然別の異業種から転職した人は介護の仕事とは何をすればいいか分からないのは当然です。
それなのに仕事を全然教えてもらえず、ただ立ち尽くすしかない新人さんがいます。
元からいる職員になぜ教えてあげないのか理由を聞くと、自分から聞いてこないからとの返答も…
職場になれていない新人さんの気持ちになってあげれば、自分から聞いてこれないのは分かりそうなものですよね。
そもそも何を聞けばいいのかさえ分からない人もいるでしょうから。
大変な仕事を押し付けられる
介護の仕事は多種多様です。
起床介助や食事介助、入浴介助に排泄介助などなど…
他にもいっぱいやることがあります。
特に入浴介助などは体格のよい利用者さんだと重くて一人では大変なこともあり、特に新人さん一人でする業務としては大変な仕事です。(というか危ないです)
そんな大変な仕事ばかりを率先してやらされるいじめも多いです。
あとは勤務シフトも早番や夜勤の回数が異常に多くされたりする人もいました。
無視される
こどものいじめレベルですが一番多いかもしれません。
特定の人に何を言っても無視されるというシンプルかつ陰険ないじめです。
こちらから挨拶しても返答なし。
ほんとうに最低限の仕事上の連絡程度ができればまだいい方なんてことも…
ひどい場合は集団での無視などもあり、社会人のすることとは思えないこともあります。
陰口を言われる
- ○○君は仕事ができない
- 新人のくせに…
などなど陰口を言われることもあります。
わざと本人に聞こえるように言うのでたちが悪いです。
まあ、陰口を言う人はだいたい他の誰かに陰口を言われているものですが。
責任を押し付けられる
失敗したことや、忘れていた仕事などの責任を押し付けられることもあります。
また失敗の言い訳に新人を使うことも多いです。
- 新人の○○君に教えながらやったから遅くなった
- それは新人の○○君がやったから失敗した
自分に関係のないことで責任を負わされるのは溜まったもんじゃないですよね。
介護業界で新人いじめがなくならない理由
ただでさえ人手不足の介護業界なのに、なぜ自ら新人の辞める原因を続けるのでしょうか?
ストレスが多い
介護事業所はどこも人手不足です。
仕事に追われてストレスが溜まることも多いのは確かです。
だからといって新人をいじめるのは間違いですが。
シフトも早朝から深夜まで安定もしないので、特に夜勤明けなどは不機嫌な職員が多いことも理由の一つでしょう。
長く働いている人がえらい風習がある
どこの職場でも仕事ができる訳ではなく、ただ長く勤めているというだけで偉そうにしている人はいるものです。
新人さんは新しい職場のことは何も知らないので、そういう人の言うことは聞くしかないです。
仕事のスキルではない部分での理不尽な対応は不満が募るものです。
ここでも人手不足のため、仕事のできない人にも強く言えない介護業界の闇が理由だと思います。
資格を持っている人がえらい風習がある
介護福祉士や介護支援専門員などの国家資格があるということで強気になる職員もおります。
たしかに事業所においては運営するための職員配置基準として介護支援専門員が必ず必要だったり、加算を取るうえで介護福祉士の人数が多い方が高くなったりするのでどうしても会社としても資格所持者を優遇せざる得ない現状ではあります。
ですが、現場では資格を持っているからといって必ずしも仕事が出来るわけではありません。
資格を持っているだけで新人に強く言うのは間違いです。
もちろんあるに越したことはありませんが。

人手が少なく新人を教える余裕がない
どこの介護事業所も人手不足なのは間違いないです。
そのため新人教育に時間をかけれないことがあるのも分からないわけではありません。
新人を育成することで人手不足が解消に進むのに、その育成が出来ないというのもおかしな話ですよね。
かといって新人さんに何も教えないというのはよくありません。
何も教えられなければ新人さんは右往左往するしかなくなってしまいます。
自分ができていることが新人もできて当然と思っている
- なんでこんなこともできないの?
- 言われなくてもこれくらい分かるでしょ?
こんなことを新人さんに言っている職員がいます。
確かに自分にとっては簡単な仕事なのかもしれません。
でもそれを新人さんがすぐにできるでしょうか?
もちろんできる方もいるでしょうが、人はそれぞれ能力には差があります。当然です。
それを大して教えてもいないのに罵倒するのは完全ないじめです。
いじめられた時の対処方法
もしも自分がいじめにあった場合の具体的な対処方法を紹介します。
誰かに相談する
まずは誰かに相談するのが一番です。
いじめの程度にもよりますが相談するのは
- いじめに参加していない職員
- 教育担当の職員
- 介護リーダー
- 管理者
などでしょうか。
効果的なのは、いじめを行っている職員よりも立場が上の人に相談することです。
気にしない
新人いじめはすぐにはなくならないことも多いです。
どこの会社でも大小の差はあれあることです。
そういうものだと気持ちを変えて、気にしないという強い気持ちを持てれば楽になることもあります。
このいじめも勉強だと思えば次につながると思います。
でも人によっては気にしないなんて無理という人もいるでしょうし、心を病んでしまうこともあるので我慢もほどほどにしてくださいね。
対立する
いじめに対して勇気を持って抗議するという方法もあります。
相手が正当な理由でやっている(言っている)ことであればお互いの話し合いで解決することもあるでしょう。
でも中には完全に『パワハラ』『モラハラ』に該当することも多いです。
こちらが正当な理由で抗議をすればその後は強く言えなくなることもあります。
ただし、対立が逆効果になることもあるので注意が必要です。
ますますいじめがヒートアップしてしまい最悪どちらかが退職することになる事例も過去にありました。
退職(転職)する
紹介してきた対処方法でも改善しない場合は退職(転職)を考えるべきかもしれません。
介護職における退職理由の一番は『人間関係』です。


いじめを耐えるくらいならさっさとその職場に見切りをつけて退職したほうが長い目で見た場合得だと思います。
心を病んでしまい仕事ができなくなる職員も多く見てきています。
限界がくるまえに退職を選択しましょう。
幸いといいますか介護業界は常に人手不足です。
次の職場を見つけるのも比較的かんたんかと思います。
退職手続きが面倒なら
退職を決意しても、自分から言い出すのは勇気がいります。
それがまだ入社してまもなくの新人さんならなおさらです。
それならいっそのこと退職手続きを代行してもらうという手もあります。
『退職代行』というサービスです。

多少の費用はかかりますが、面倒な手続きを代わりに行ってくれます。
何より自分の口から退職の意思を伝えなくていいのは精神的にかなり楽ですよね。
嫌な職員とも顔を合わせずに辞めることも可能です。

転職を考えるなら
退職をするなら次の転職も考えなくてはなりません。
自分でハローワークやインディードなどで仕事を探すこともいいですが、特に介護施設の求人は数が多くてどれを選んでいいか分からないことがあります。
また、できれば退職したらすぐに次の仕事に就きたい場合は在職中に探す必要がありますが、なかなか時間がとれないこともあるでしょう。
でしたらいっそのこと転職も他のサービスを利用してみることをおすすめします。


あとがき
介護業界における『新人いじめ』についてまとめてみました。
理由を考察するに新人いじめは今後もなくなることはないと思います。
介護職の待遇が改善され、人手不足が解消されれば少なくはなるでしょうが現状は難しいでしょう。
でもどこの職場でも必ず新人いじめがあるわけではありません。
次の職場を選ぶ際にはできれば見学などで事前情報を確認することをおすすめします。
それでもまた新人いじめがあるようなら、また転職という方法も必要かもしれませんね。
介護の仕事をしてみたいと思っても、何を基準に選んでいいのか分からない人多いと思います。
私もそうでした。
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登録は無料でかんたんにできますし、まだ勤めていて転職するかどうかを迷っている段階の方でも相談だけでも大丈夫です。
転職は人生の大きなイベントですので一人で悩まず専門家に相談するのが一番です。
また、介護資格を無料で取得できる「キャリアアップ応援制度」もあるので特にこれから介護職に就こうとしている人は利用した方がお得ですよ。
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